NHK大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)〜』は、江戸時代の“メディア王”蔦屋重三郎の波乱万丈の人生を描くエンターテインメント大作です。
その物語に華やかさと深い感情をもたらしたのが、小芝風花さんが演じる吉原の伝説の花魁・五代目瀬川。彼女の演技力とキャラクターの魅力をたっぷりご紹介します。
小芝風花さんのプロフィール
小芝風花さんは1997年4月16日生まれ、大阪府堺市出身。子どもの頃はフィギュアスケートに打ち込み、オリンピックを目指す期待の選手でした。
2011年、オーディションでグランプリを獲得し、芸能界デビュー。2014年には映画『魔女の宅急便』で初主演を果たし、ブルーリボン賞・新人賞、日本映画批評家大賞・新人女優賞を受賞しています。
その後もNHK連続テレビ小説や人気ドラマ、バラエティ番組で活躍し、親しみやすいキャラクターで多くのファンに愛されています。
初の花魁役『べらぼう』への挑戦
これまで元気で可愛らしい役が多かった小芝さんですが、『べらぼう』では色気と妖艶さを兼ね備えた花魁役に挑戦。
演じる瀬川(花の井/瀬以)は、主人公・蔦屋重三郎(横浜流星、以下「蔦重」)の幼馴染であり、吉原随一の花魁として物語の重要な役割を担います。
瀬川は盲人の大富豪・鳥山検校(市原隼人)に身請けされるなど、運命に翻弄されながらも自分の意思で生き抜こうとする意志の強い女性。
小芝さんは、そんな瀬川の複雑な感情を声や間、息遣いで巧みに表現。長台詞や別れのシーンでは圧倒的な存在感を見せつけました。
特に、身請けが決まったことでもうすぐ吉原を去ることになる瀬川と蔦重が二人の夢を語り合うシーンや、夫である鳥山に蔦重への想いを吐露するシーンは、何度観ても心に響きます。
また、小芝さんの天真爛漫な笑顔が、瀬川の華やかさや優しさを際立たせ、周囲を明るく照らす存在となっています。
小芝風花が魅せる 儚さと強さが交わる花魁道中
小芝さんが演じる瀬川の名シーンは数多くありますが、中でも印象的なのが吉原を去る最後の花魁道中。
白無垢の衣装に身を包んだ瀬川が、土の道に外八文字を描く姿は、見る者すべてを魅了する華麗さと気品に満ちています。
小芝さんの演技は、儚さと強さが同居する瀬川の心情を見事に表現。
花魁道中の歩き方や所作、着物やかんざし、髪型、メイクなど、細部までこだわって作り込まれたシーンは、一瞬も目が離せないほどの美しさでした。
身請けは本来なら喜ばしいことですが、瀬川にとっては大切な人との別れを意味します。
その複雑な感情を、小芝さんは言葉少なに、表情や仕草で見事に伝えました。
まさに大河ドラマの名場面のひとつとして、多くの視聴者の心に深く刻まれました。
圧倒的存在感 小芝風花の演技とSNSの反響
小芝さんが演じる瀬川は、視聴者の心を強く揺さぶる存在としてSNSでも大きな話題に。
公式インスタグラムでは「花の井」時代から「瀬川」襲名後の花魁道中まで、歩き方や表情、佇まいまで細かく演じ分けていることが紹介され、
- 歩き方まで変えるこだわりも素晴らしい
- 美しさに時が一瞬止まる気がします
といった称賛の声が多数寄せられています。
また、瀬川の身請けや蔦重との別れのシーンでは、小芝さんの迫真の演技が視聴者の涙を誘い、「瀬川ロス」というワードもトレンド入り。
SNS上では
- 小芝風花ちゃん、この作品で凄く好きになった。とにかく演技が素晴らしい
- 声の演じ分けが凄い。色気があり、凛として、品があるけど甘すぎなくて聞き取りやすい
- 今まで元気なイメージが強かったが、回を追うごとに花魁の色気も感じられて最後は圧巻でした
- 同世代の女優から頭ひとつ抜けて実力派のイメージになった
- 日本にもこんな女優がいたのかと驚きつつも圧倒された
といった感動や驚きのコメントが溢れていました。
まとめ
『べらぼう』での役柄は、小芝さんにとって大きな転機となりました。
これまで清純なイメージが強かった小芝さんですが、吉原の花魁役という複雑で重厚な役を演じることで、演技の幅と深みを大きく広げました。
今後も、様々なジャンルの作品で活躍が期待される女優として、ますます注目していきたいですね。
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