小芝風花が日曜劇場『19番目のカルテ』で新境地！視聴前に押さえたい3つのポイント

『19番目のカルテ』をより深く味わうために、放送前にチェックしておくとさらに面白くなるポイントをご紹介します。

『１９番目のカルテ』をもっと楽しめる！視聴前のチェックポイント

① 原作漫画を読んでみよう
原作は、富士屋カツヒト。総合診療というテーマをわかりやすく描きながら、登場人物たちの成長もしっかりと描かれています。1〜2巻だけでも予習に最適。

② 総合診療医という存在を知る
従来の「○○科」とは異なり、患者の全体像から診断を導く総合診療医。その役割や重要性を少し学んでおくだけで、ドラマの見え方が変わってくるかもしれません。

③ キャストの過去作にも注目
松本潤さんの『99.9』、小芝風花さんの『妖怪シェアハウス』など、キャストの代表作をチェックしておくと、今作とのギャップや成長がより楽しめます。

TBS系「日曜劇場」は、日本のテレビドラマ界において長年にわたり高視聴率と社会的話題を誇る看板枠です。

『半沢直樹』『下町ロケット』『ドラゴン桜』『VIVANT』など、骨太なストーリーと濃密な人間模様が描かれる作品が多く、視聴者の心を揺さぶる名作が数多く誕生してきました。

この枠のドラマは、仕事、社会問題、人生の岐路といった重みのあるテーマを真正面から描くのが特徴。

2025年夏クールに放送される『19番目のカルテ』は、そんな“日曜劇場らしさ”を引き継ぎながら、医療ドラマとしては異色の「問診」をテーマにした新しいヒューマン医療エンターテインメントです。

本作でヒロインを務めるのは、小芝風花さん。彼女が演じるのは、総合診療科で研修を受ける新人医師・滝野みずきです。

滝野は、理想と現実のはざまで揺れ動きながら、患者と向き合おうとする若手医師。患者の話を“聞く”ことから始まる医療の難しさや奥深さに戸惑いつつ、少しずつ成長していく姿が丁寧に描かれます。

小芝さんといえば、明るく快活な役柄から、ミステリアスで芯のある女性まで幅広く演じ分けることで知られていますが、今回の滝野役では「聞く演技」「迷う演技」など、内面の揺れ動きを繊細に表現することが求められます。

感情を大きく表に出すのではなく、患者の話にじっと耳を傾ける、その“静けさの中にある強さ”が見どころです。

日曜劇場『19番目のカルテ』では、実力派のキャスト陣が医療の現場に集結。それぞれの立場や価値観の違いが、ドラマ全体にリアルな深みを与えています。

● 徳重（とくしげ）晃（あきら） … 松本潤
患者の“声”にじっくり耳を傾け、症状だけでなく心や生活背景まで診る総合診療医。効率やスピードよりも「本当にその人に必要な医療」を探ろうとする姿勢が周囲に影響を与えていきます。松本さんにとってキャリア初の医師役。

● 滝野（たきの）みずき … 小芝風花
徳重とともに行動する新人研修医。目の前の患者に何ができるのか悩みながら、一歩ずつ成長していく。等身大の視点を担う重要な存在です。

● 東郷（とうごう）康二郎（こうじろう） … 新田真剣佑
魚虎総合病院の外科部長の息子で、若きエース外科医。合理主義で冷静な判断力を持ち、非効率に見える徳重の診療方針には懐疑的。父との葛藤や、徳重との対立を通して成長していく役どころです。

● 有松（ありまつ）しおり … 木村佳乃
ベテランの小児科医で、現場と経営の間で板挟みになる日々を送る。さっぱりとした性格の中に、現実をしっかり見据える大人の苦悩をにじませる役柄。松本潤さんとは初共演。

● 赤池（あかいけ）登（のぼる） … 田中泯
徳重の恩師であり、日本で総合診療を広めようと尽力してきた先駆者。現在は離島の医師として地域住民に寄り添う生活を送っており、徳重の原点を知る人物として物語に厚みを与えます。

それぞれのキャラクターが“どんな医療を理想とするのか”“どこに向き合うのか”という問いを抱えながら交差する構成は、まさに日曜劇場ならではの人間ドラマ。世代や立場を超えた葛藤と再生が、視聴者の心をじんわりと揺さぶることでしょう。

『19番目のカルテ』は、病気を“治す”だけでなく、その人自身の人生に寄り添うという医療の本質を描いた、新しい形の医療ドラマです。

キャスト陣の豪華さはもちろん、それぞれの役柄にしっかりとした背景と葛藤が用意されており、重厚な人間ドラマとしての魅力が詰まっています。　

小芝風花さんが演じる滝野みずきの成長、松本潤さんが挑む新たなヒーロー像、そして総合診療という今までにない切り口。

日曜の夜、心を落ち着けてじっくり見たくなる作品になることでしょう。
放送前に、登場人物たちの思いや関係性に少しだけ触れて、“聞く医療”が描く優しい世界を感じてみてはいかがでしょうか。