ちはやふるの新ドラマと映画の違いは?『めぐり』が描く“10年後の青春”とは

「ちはやふる」の新ドラマが始まる――。

映画三部作で描かれた千早たちのまぶしい青春を思い出した方も多いのではないでしょうか。

今回の『ちはやふる-めぐり-』は、その続編でありながら新たな世代の青春を描く物語です。

原作やアニメ、映画との違いを踏まえながら、ファン目線でその魅力を解説していきます。

ちはやふる『めぐり』とは?ドラマと映画の違いを解説

新ドラマ『ちはやふる-めぐり-』は、映画「ちはやふる」シリーズから10年後の世界を描いたオリジナル作品です。

時代は令和に移り変わり、主人公も一新。

中心となるのは、梅園高校に通う藍沢めぐる(當真あみ)という効率重視の“青春敗者”を自認する高校2年生です。

これまでのように、綾瀬千早・真島太一・綿谷新の三角関係が軸となる物語ではありません。

むしろ“青春に懐疑的な今どきの高校生たち”が、競技かるたに出会って少しずつ心を動かされていく…そんな新たな青春群像劇になっています。

一方、映画はというと、2016年〜2018年にかけて『上の句』『下の句』『結び』の三部作が公開され、広瀬すずさん演じる千早たちが主人公。

原作漫画の流れをベースにしながらも、映画としてのテンポや展開にアレンジが加えられた構成でした。

つまり、『めぐり』は映画の続きというよりも”次世代のかるた部へバトンが渡された物語”と言えるでしょう。

それでも原作の世界観や熱量をしっかり受け継いでいて、「新しいけど、確かに“ちはやふる”だ」と感じさせてくれます。

広瀬すずは出る?キャストと相関図から見る新旧のつながり

新ドラマ『めぐり』はキャストを一新しています。

主人公・藍沢めぐるを演じるのは、フレッシュな存在感で注目を集める當真あみさん。

彼女を中心に、新しい世代の高校生たちによる“かるた青春”が動き出します。

とはいえ、かつてのキャラクターが完全に消えてしまったわけではありません。

特に大きな鍵を握るのが、かつて瑞沢高校で全国優勝を果たした大江奏(上白石萌音)の存在です。

現在は古文の非常勤講師として梅園高校に赴任し、めぐるたちのかるた部の顧問に就任します。

そのほかにも、旧作でおなじみのキャラクターたちが以下の形で登場する予定です。

  • 綾瀬千早(広瀬すず)
  • 真島太一(野村周平)
  • 西田優征(矢本悠馬)
  • 駒野勉(森永悠希)
  • 筑波秋博(佐野勇斗)
  • 花野菫(優希美青)

現時点では全員がメインキャストというわけではありませんが、かつての仲間たちが“次世代”にどう関わっていくのか、その登場シーンはファンにとって大きな見どころになるはずです。

登場人物たちの関係性が一覧でわかる公式のキャスト相関図も公開されています。
詳しくはこちら → 『ちはやふる-めぐり-』キャスト相関図(公式サイト)

漫画・アニメとの違いは?“百人一首”の意味も振り返る

原作漫画(2007〜2022年)やアニメシリーズでは、綾瀬千早が主人公として登場し、競技かるたの世界で全国を目指す姿が描かれてきました。

アニメは第3期まで制作されており、漫画の終盤までが丁寧に映像化されています。

一方『めぐり』は、映画『結び』で描かれた千早たちの高校生活から10年後の世界を描くオリジナル作品。

漫画やアニメでの物語を土台にしながらも、主役は新時代の高校生たちです。

また、改めて思い出したいのが、百人一首の“意味”。

ただの古典や暗記ゲームではなく、そこには「恋」「別れ」「希望」「孤独」など、千年以上前の人々が抱えていた“感情の結晶”が詰まっています。

『めぐり』では、こうした百人一首の背景や美しさを、現代の若者たちがどう受け取っていくのかという点にも注目して観てほしいです。

なぜ今“続編ドラマ”?『結び』から『めぐり』につながる想い

映画『結び』では、高校3年生となった千早たちが進路に悩みながらも、かるたと向き合い続ける姿が描かれました。

そして、タイトルの通り“結び”として一つの物語が締めくくられた印象を持った方も多いと思います。

では、なぜ今“続編”という形で『めぐり』が制作されたのでしょうか?

そこには、原作の作者である末次由紀さん自身の想いが込められています。

『めぐり』は、彼女が脚本協力として参加し、原作とは異なる視点から「かるた部に出会う側の青春」を描くことに挑戦した作品なのです。

映画では語られなかった、「バトンを渡された側の青春」や「かるたに懐疑的だった人がなぜ夢中になっていくのか」、そういった“もう一つの成長物語”が、今の時代だからこそ描かれるべきだと判断されたのかもしれません。

まとめ

『めぐり』は、これまでの「ちはやふる」を知っている人こそ楽しめる、“もう一つの青春”を描いた作品です。

  • 映画とは異なる新キャスト中心の物語
  • 旧作キャラとの意外なつながりや再会
  • 百人一首という文化への新しいアプローチ
  • 原作者・末次由紀の新たな視点

すでに原作や映画を観た人でも、新しい気持ちで向き合える内容になっています。

“ちはやふる”という物語が持つ熱さと美しさは、時代を超えて、また新たな形で描かれ続けているんだと実感しました。

「めぐり」も、きっとあなたの中に何かを残してくれるはずです。

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